2021-01-01から1年間の記事一覧
先に言っておくが、ここで「正しさ」の定義をしたいわけではない。 ただ、理知的精神性と呼ばれうる集合知をある種の常識として認知した時点を前提として、しかしそれでもなお思考体系として正しいということが、思想の倫理として正しいということには、まず…
どこから話そうか。 13年前、知人が死んだ。 電車に乗るとき、100回に1回くらいはそのことを思い出す。 要するに僕は、馬鹿正直な人間なのだ。 クジラの化石 (または、10年ぶりに知人の墓参りに行った話) 高校生の時分、僕は日本で一番大きな湖の…
『トップをねらえ2!』を見たことのない人間なんていうのは、これを開くことはないと思いますが、一応言っておくと「観劇を前提とした記事」です。 しかし、『トップをねらえ2!』ほど僕が友人全員に素晴らしさを熱弁して、そしてそもそも「見てすらもらえ…
幼少期の色々な物事は、とどのつまりウルトラマンのようなものだった。 ザリ釣り帰り、謎のビビッド・カラーの人面魚。僕の見たはずの、僕の心の正しい記憶。その全ては夢。 そういうものは光の巨人で、祈りの象徴で、願いの化身で、そしてそのままの大きさ…
はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 夏。照り付ける太陽。 朝の庭の水やりの飛沫のせいで蒸しあがったアスファルトは、食えもしないのに湯気を放ち、見上げる群青の空には入道雲が立ち昇っていた。 緑のプラスチックのかごを下げて、僕は…
おもしろい。 5/28 友達たちと旅行に行く夢を見た。行先は「地底大陸」。なぜならレムリアとアガルタは人類の恒久の夢だから。エビがよく似合う彼は終始自分の爪の端の方がシートのメッシュにひっかかることにイラついていて、どんどん狼に変身していった。…