そんなことはアルマジロ

そんなこともアロワナ

ない話

シン・世界最強の夢日記

僕は、空が落ちてくる夢を見た。 それは、福井県に恐竜を見に行った時のことだった。 現代に生きている恐竜というのは、基本的には「ハト」とか「スズメ」とかいって、「トリ」(一般には空を飛ぶ形態の恒温動物全般を指す言葉――もちろんペンギンやダチョウ…

続・世界最強の夢日記

世界最強の夢日記が帰ってきた。

『熊出没注意』を観た。という話。

『熊出没注意』という映画を、あなたは知っているだろうか。 品川智樹主演、越本春治監督の、あの『熊出没注意』だ。(つまり、ここでは1972年版ではなく、1998年版について話したいのだ。) 鐘状蠅太郎の小説『熊出没に注意されたし』を現代的な解釈により…

世界最強の夢日記(2022/4/1~7)

僕が最強ということでよろしいだろうか。 というのも、たぶん夢日記の「強さ」を競っている団体は存在しないので、現時点で僕が一番強いということになる。面白さを競っている団体はあるかもしれないので、「面白い」とは言わないことにする。どんなことでも…

灰色アライアンス(または、「クジラの化石」)

先に言っておくが、ここで「正しさ」の定義をしたいわけではない。 ただ、理知的精神性と呼ばれうる集合知をある種の常識として認知した時点を前提として、しかしそれでもなお思考体系として正しいということが、思想の倫理として正しいということには、まず…

クジラの化石(または、10年ぶりに知人の墓参りに行った話)

どこから話そうか。 13年前、知人が死んだ。 電車に乗るとき、100回に1回くらいはそのことを思い出す。 要するに僕は、馬鹿正直な人間なのだ。 クジラの化石 (または、10年ぶりに知人の墓参りに行った話) 高校生の時分、僕は日本で一番大きな湖の…

帰ってくるなウルトラマン

幼少期の色々な物事は、とどのつまりウルトラマンのようなものだった。 ザリ釣り帰り、謎のビビッド・カラーの人面魚。僕の見たはずの、僕の心の正しい記憶。その全ては夢。 そういうものは光の巨人で、祈りの象徴で、願いの化身で、そしてそのままの大きさ…

俺たちのインターネット

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 夏。照り付ける太陽。 朝の庭の水やりの飛沫のせいで蒸しあがったアスファルトは、食えもしないのに湯気を放ち、見上げる群青の空には入道雲が立ち昇っていた。 緑のプラスチックのかごを下げて、僕は…